合気武術 合気道 護身術
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消陰流の向かうところ
・消力 消身とは?
消陰流合気武術の根幹と向かうところですが、
消力(しょうりょく)、
消身(しょうしん)、と言う身体の段階があり、
まず消力からご説明致します。
最初に全身の力を抜きます。
全身の力を抜くと言ってもなかなか抜けるものではありません。
特に下半身、足が抜けにくいです。
それを日常の歩きや動作の中で抜いていきます。
そうすると部分的な脱力ではない全体を消す感覚が生まれてきます。
それが消力です。
消力は意識して全身の力を抜いていく、消していくことです。
とはいえこれは大変難しいです。
力を抜くのは出来ても動くことがなかなか出来ません。
そして、この力を消すことを続けて行くと今度はだんだんと
身体が消える感覚が生まれてきます。
これが消身です。
消身は最初は意識して消して行きますがだんだんと
無意識に消えるようになります。
合気についてですが合気も身体の段階と繋がっています。
合気上げを例にするとただ抑えられた手を上げるだけなら
消力の段階でも問題ありませんが、現象としての合気
手がくっついて離れなくなる身体が固まる、力が入らない、
無力化される相手の制御下に置かれる
などが起きるのは消身の段階からです。
消力→意識の領域 合気現象は起きない
消身→意識から無意識領域に入って行く 合気現象が起きる
消身が深まる→無意識の領域 深まって行く 合気現象がさらに深まる
以上が当流の段階的稽古により向かうところであります。
指導者 榎本康彦
連絡先 080-6734-8075